雑感

メキシコ独立記念日

メキシコで年越しよりも、クリスマスよりも、最も盛り上がる日、それが独立記念日。
スペイン語では El dia de la independencia 
メキシコ来て初のindependenciaに参加。もはやお祭り騒ぎ

重要な独立記念日

なぜここまで重要視しているのか、勉強のために振り返る。

スペインに支配されていたメキシコ。その独立戦争の宣言をした日が1810年9月16日
その立役者となったのがMiguel Hidalgo(ミゲル・イダルゴ)という司祭

メキシコ独立後は彼をたたえて、Dolores Hidalgoと改称された。

もともとメキシコは中央部ではアステカ文明、南東部ではマヤ文明、と高度な一時代を築き上げた地域。しかし、16世紀にスペインに侵攻され植民地化。その後、スペインによる支配300年も続く。

いよいよ1810年になると、先のイダルゴ司祭を先頭にし、メキシコ独立戦争が始まる。この戦争、1810年-1821年と、11年も続き、結果としてメキシコ独立に至った。

長い植民地時代。今でもその片鱗を感じることがある。

植民地時代の片鱗??

メキシコシティ内で高級住宅地、めっっっちゃお金持ちばかり住む地域があるが、そこでは白人が昼からワインを飲み、色黒でやや背の小さい土着のメキシコ人がそこへ音楽や民族衣装を以ってしてチップをもらっている姿が見受けられる。

また、詳細は避けるが、明らかに愚民化政策と考えられるシステムも感じられる。ピラミッド体制でトップが吸い上げ、下民はただ働き、搾取され、反抗する思考さえ奪われているように感じる。
*あくまで個人の感想です

また、メキシコ人に道を聞くと、大抵の人はわからないとは言わない
とても事細かに嘘を言う。なので道を聞くときは3人以上に聞いてから多数決で決めるのが最良だ。
メキシコ歴の長い人からの受け売りだが、おそらく、植民地時代には「わからない」では罰を与えられたのではないだろうか、と。

だからこまかーーく道を伝え(あたかも知っているかのように)、その間に逃げるのだ。

さらには、よく裏切る。
長いこと友人関係を続けた中でもいとも簡単に裏切り、また、仕事をすっぽかしてそのまま来ないのも日常茶飯事。
これもまた、支配されていたお国柄か、信じられるのは家族だけ、他人は心からは信用しない、と。
メキシコに来る前にメキシコ人とお茶して話を聞かせてもらったが、「日本人の友達は本当の友達、メキシコの友達はすぐ裏切るから気をつけなさい」と、純メキシコ人から言われたのだから驚きだ。

逆に、家族の絆は本当に深い。
母と息子でチューするんじゃないかくらい近い距離で話していたり、手を繋いだり、毎日電話したり、などは本当にしょっちゅう。
母は子供の名前のタトゥーを入れることもよくあると言う。

どれもこれも、悪いとは決して言わない。嫌な思いをしないように私自身が気をつければ良い。
ただ、これほどに歴史は人を変えるのだ、と実感したことだった。

VIVA!! INDEPENDENCIA

さて、写真のセンスはかけらもないが、どのような形かいくつかお見せしたい。ピンボケばかりなのはご容赦願いたい。

入ってすぐにカツラやヒゲ、ラッパなどを売っているお店が立ち並ぶ。

開始は11pmだが、そんな時間に行ったらもう入れないので、8pm着。
すでにイルミネーションが始まってとても綺麗

夜のカテドラルも素敵♬

時間も間近になってくるともう身動きできない
広場だけでなく、奥の通りの方まで人でいっぱい

メキシコには珍しく、時間ぴったりに開始。でも大統領遠すぎて見えない、、、、
真ん中に小さーーく(笑)

苦節18年、今年就任したばかりの新しい大統領です。
<exciteニュース 2019年9月12日より>

Gritoの後は花火もどんどか上がります

この後飲みに行くことになった若者たち。みんな仲良い

とまぁ、写真で伝わるかわからないが、楽しすぎた日だった。
人が多すぎて3時間立ちっぱなし、帰りも大混雑。腰痛発症。
ほとんどの人は嫌がるが、また行きたいと思う。

独立の雄叫び

さて、話は戻り、この記念日のメインイベントはGritoだ。

Grito de Dolores(グリトー デ ドローレス)

Grito =叫ぶ
Dolores=イダルゴ司祭がいたドローレス村(グアナフアト州)の名前

ソカロというメキシコシティの中心部に人が集まり、11pmに大統領がこの声明を読み上げ、みんなで「VIVA(ビバ)」と叫び倒すのだ。シティではソカロだが、各州、または各地域ごとに同じ日に同じ集まりがある。

独立戦争に貢献した英雄達を讃える言葉。これを大統領が読み上げる

¡Mexicanos!
¡Vivan los héroes que nos dieron patria y libertad!
¡Víva Hidalgo!
¡Viva Morelos!
¡Viva Josefa Ortiz de Domínguez!
¡Viva Allende!
¡Vivan Aldama y Matamoros!
¡Viva la independencia nacional!
¡Viva México! ¡Viva México! ¡Viva México!
<Wikipediaより引用>

メキシコ人達よ!
祖国と自由を与えてくれた英雄に万歳!
イダルゴ司祭、万歳!(独立宣言の司祭)
モレーロス司祭、万歳!(イダルゴ処刑後、独立軍を先導)
ホセファ・オルティス・デ・ドミンゲス、万歳!(メキシコ独立戦争支持者、この中で唯一の女性)
イグナシオ・アジェンデ、万歳!(独立革命に共鳴したスペインの大尉)
アルダマとマタモロス、万歳!(メキシコ独立軍の大尉)
国家独立、万歳!
メキシコ、万歳!
メキシコで生きよ!
メキシコを生きよ!

*上記はかば独断の意訳です。
VIVA は vivir(生きる)の意味だが、こういった時には「万歳」と訳す

独立戦争の立役者達の名前を叫び、大統領の「VIVA 〇〇!!」の後に全員が「VIVA!!」と叫ぶ。さらにこの後、大統領が鐘を鳴らす。

なんだか、ワンピースの空島を彷彿とさせる、、、

もしかしたら半分くらいはただのお祭りになっているかもしれない。
しかしこの演説に私は感動した。

300年も支配されていた中からの独立がどれほど重要だったか。
移民・多人種がある中で国民全員がまとまるためのこの宣言がどれほど意味をなすのか。
考えさせられた。

日本は日本人ばかりであり、国も物理的にまとまっていたから、良いかもしれないが
こういった歴史がある国だから、集会のようなものをしてみんながまとまる必要があるんだ、とも(メキシコ歴長い人談)

この国の歴史を考えさせられた非常に良い機会だった。
何より本当にめちゃくちゃ楽しかった

本日の学び

・メキシコは長いスペイン支配からの独立運動があった
・Gritoは英雄をたたえ、メキシコとしてまとまるための宣言
・あの一体感が好きだ