東洋医学・医療

胃の重要性①

鍼灸における「胃」とは、ただの消化器官ではなく、大きな意義があります。

所属経:足の陽明胃経
募穴:中脘
表裏:足の太陰脾経

募穴(ぼけつ)とは、その経絡において各臓腑の気が最も集まるところ。
この募穴が胃においては中脘です。

受精卵から発育し、人体が作られてくるこの時期に一番最初に出来上がる経絡が胃の経絡で、中脘から気が生まれると言われます。
脈診においても中脈=胃の気とし、十分な元気があるのかの判断点の1つとされます。

胃は重要?

なぜそこまでに胃が重要視されるのでしょう?
現代医学的に言えば、胃はただの消化器官で、吸収という点においては小腸がメインです。

しかし東洋医学的な点においてはそこは少し違う、、、
胃の経絡(胃の気)は生物としてのエネルギーの原点であり、四肢のない単細胞生物や植物でさえも、胃経は必ずあります。むしろ、生命の経絡と言ってもいいくらいに。

身体の前面、腹部は基本的には陰経とされているのですが、その中で唯一走っている陽経が胃経なのです。それほどに生命としての根本となるエネルギーを持っている経絡が胃経!!かっこいい、、、

東洋医学の原点

東洋医学の原点は「目に見える事象と自然界の結びつけ」です。

・風邪をひいてのぼせると頭痛や熱といった身体の上の部分に症状が出る
・温かい暖気は上の方にたまり、上昇、風を作る傾向がある

こういったことを結びつけ、人体を現代医学とは違った視点から解明していったんですね。

そんな視点で胃はなんなのか、を捉えてみると

「目に見える事象」を捉えてみると、外から見えるのは「食べ物」「うんこ」の2つのみ。
どうやら身体の中で何かが起こっているらしい、と考えるのです。

その何かが起こる一番始めの部分に携わっているのがです。
ついでに言うと、最後の部分は大腸ですね。うんこを出す部分。

東洋医学であれば、この2つには「陽明経」である、という共通点があります。

陽明経は多気多血

手の陽明大腸経
足の陽明胃経

胃と大腸。つまり、この身体の中に入る/出るの大きな2ヶ所に当たる部分、ブラックボックスの直前の出口と入口が陽明経!!

食物からエネルギーに変える
不要なものを便に変える

こんな大きなことを起こすから、陽明経は多気多血、となるわけです。

胃は一番最初に食べ物をエネルギーに変える場所。
ここがきちんと機能しないと、食べ物からエネルギーを得ることすらできない、、、
意義の大きさがわかったところで今回は終わりとさせてもらいます。

本日の学び

・胃は東洋医学において、生命の経絡、すべてのエネルギーの始まり
・陽明経は多気多血、人体のブラックボックスの入口と出口